認知症の予防にも期待できるの?|EPAとEPAが脳に及ぼす影響

認知症の予防にも期待できるの?

老人性認知症について

 

老人性認知症はアルツハイマー型と脳血管性認知症のタイプに分かれます。

 

老人性認知症について

アルツハイマー型認知症は脳全体が萎縮することで起こりますが、特に海馬という部分は記憶や学習に深く関わる部分であり、この部分の脳細胞が萎縮することによってアルツハイマー型認知症は起こるのです。欧米に多いタイプの認知症ですが、現在は日本でもどんどん増加しており、食生活の変化によるものと推測されています。

 

もう一つの脳血管性認知症は、脳の血管疾患によって起こるものです。脳血管が詰まったり脳細胞に酸素が届かなくなることで、神経細胞が死んでしまうことによって起こる認知症です。

 

そしてこのどちらのタイプにもDHA・EPAの働きが期待されています

脳血管型の認知症に対するDHAの働き

脳血管型認知症の予防・改善にDHAが働くことが報告されているのです。脳血管型認知症の人に対する6カ月間のDHA摂取の結果、80%近くの人に計算力や判断力が高まるという改善が見られました。摂取したDHAは脳内に運ばれ、脳疾患によっても死滅しなかった脳細胞を活性化し、死滅した脳細胞の働きまで担っていると考えられているのです。

 

また、血液を正常化する働きがあるDHA・EPAは、血液の粘度を低下させることによる血栓の予防・改善や、中性脂肪・悪玉コレステロールを減少させる働きなど、脳血管型認知症の原因となる脳血管系の疾患を予防することも期待されています。

 

アルツハイマー型の認知症に対するDHAの働き

1991年にはアルツハイマー型の認知症とDHAの調査結果も報告されています。アルツハイマーで亡くなった人の海馬周辺のDHAの含有率は7.9%。アルツハイマー以外の原因で亡くなった人の同位置のDHAは16.9%でした。このことからもアルツハイマー型認知症とDHAの関係は期待が膨らんでいます。
近年の研究ではDHAにより脳細胞をサポートするNGF(神経成長因子)の産出量が増加することも分かったのです。アルツハイマー型認知症の改善に今注目されている成分であるNGFを増やすということからも、DHAとアルツハイマー型の関係はますます期待されています。

 

また脳のフィルターである血液脳関門を通れないEPAですが、最近の研究調査ではアルツハイマー患者にEPAを投与したところ、認知の改善が見られているという報告もあります。まだまだ今後の効果と研究が期待されているところです。