DHAとEPAって昔は足りていた?|DHAとEPAの年代別不足量

DHAとEPAって昔は足りていた?

約20年間の魚の摂取量

DHAとEPAは魚以外からは極少量しか摂取できないため、魚の摂取量はDHAとEPAの摂取量を指すといっても過言ではありません。そこで魚の摂取量と肉の摂取量の関係について、約20年間の変化をご紹介しましょう。

 

約20年間の魚の摂取量

平成6年から平成25年までの魚と肉の摂取量の変化について、平成6年では肉の摂取量は1日74gに対し魚は97g。つまり魚の方が約1.3倍というバランスでした。しかし年々魚が減り肉が増えるという状態が続き、結局平成18年には肉も魚も大体同摂取量となり、そこから平成25年に向かって逆転していきます。

 

平成25年には魚が72g、肉が89gと反対になっていき、魚の摂取量は約25%減少という結果になっているのです。この摂取量の差はどんどん広がっており、ますます魚の摂取量減少が予想されています。

(出典:厚生労働省国民栄養調査平成6〜25年)

 

昔の日本人肉食と魚食

日本では縄文時代から山奥などに住んでいる狩猟生活をしている人たちは、イノシシやシカを食べていたと言われています。もちろん海に囲まれた日本人の多くは魚介類をたくさん食べており、海側の人と山側の人が物々交換で、お互いに魚や肉を食べていたとも言われています。

 

この状態は奈良時代までは続いたと言われていますが、仏教が普及することによって、肉食が禁止され魚中心の食生活になっていったのです。九州南部中心に鶏肉が食べられていたり、日本中で隠れて食べられていることはあったようですが、一般的には魚中心でした。明治以降肉が一般的に食べることができるようになり、そこからどんどん肉食が増えていきます。

 

そして第2次世界大戦によって食生活は悲惨なものでしたが、終戦を迎えどんどん欧米の生活様式が流れ込むようになり、食生活も和食から洋食にどんどん変化していきました。その後1991年の牛肉オレンジの輸入自由化によって、今まで日本人にとって高級品だった牛肉が手軽に手に入るになったこともあり、ますます肉摂取量が魚摂取量を追い越すことになっていったのです。

 

昔はDHAとEPAは足りていたの?

現在は厚生労働省の推奨するDHA・EPAの摂取目安量の約3分の1程度しか摂取されていない現状ですが、1867年の江戸時代が終わるまでは十分摂取できていた時代もあったのです。少なくとも平成6年からの魚と肉の摂取量の変化を見ていても、現在のDHA・EPA摂取量の低下は今後の健康不安を感じさせる結果となっているのです。

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